ディファレンスメーカー

優良企業とその他の企業に在籍するAクラス人材の割合に大差はない

 

このウェブサイトのドメイン名にも使用しているディファレンスメーカーについて、その名の通り違いを生み出し企業に利益をもたらす有能な従業員のことである。

エリック・ガートン/マイケル・マンキンス著「TIME TALENT ENERGY」 によると、企業にはディファレンスメーカーやさらに1マイル余計に進む人という意味でエクストラ・マイラーと呼ばれる成功に導くために献身的に自らの時間とエネルギーを投じる人たちがいる

同著によると優良企業とその他の企業に在籍するAクラス人材の割合に大差はなく、前者が16%で後者が14%だそうだ。

優良企業と他の企業の違いは何かというと、人材の配置方法で普通の企業は優秀な人材の配置を無意識のうちに平等に配置しているようだ。

一方優良企業はあえて不平等にしビジネスの命運を握る職務にディファレンスメーカーで固めるという組織編成にしているそうだ。

一般的にディファレンスメーカーはAクラス人材から見出されることを考えると、あなたの会社が現時点で優良企業でなかったとしてもディファレンスメーカーの活用におけるリソースでのビハインドは少ないと考えられる。

 

ではリモートワークがこの文脈においてどのように関連してくるか。

ディファレンスメーカーは一般的に

  1. 自律的なひとが多い
  2. 学習意欲が高くアイデアを生み出すことに長けている
  3. 全国に点在していると考えられる

 

1.自律的なひとが多い

自ら考え価値を生み出すひとは自律的に行動することができるため、リモートワークが可能な環境が選択できるのであれば、通勤のための時間や出る必要を感じられない会議やミーティングをストレスに感じる傾向にある。

また、自律的に行動ができるためリモートワークの環境下でも自らのタスク管理が可能で効率よく職務を遂行することができる。

2.学習意欲が高くアイデアを生み出すことに長けている

学習意欲が元々高いこともあり、リカレントあるいはリスキリングの意欲も高いため、リモートワークによって時間を有効に使えることで更なる利益に繋がるアイデアを生み出せると期待できる。

リモートワークは仕事と休暇を組み合わせたワーケーションに転用が可能であり、ワーケーションによる生産性向上効果が期待できます。ワーケーションに関しては特に重要なファクターなので別途説明の機会と具体的な運用方法などを紹介していきたいと考えていまる。

3.全国に点在していると考えられる

仮説になりますが、Aクラス人材の比率が優良企業と普通の企業で差がないのであれば所在にも差がないのでなはいかと考えられます。リモートワークにより採用時の対象地域の緩和もできるため、Aクラス人材の採用も比較的しやすくなるとも考えられる。

逆に、元々都会で働いていたディファレンスメーカーが親の介護や家の事情などで地元に戻らざるを得ない場合も継続して勤務することも可能となります。もちろんそれ以外で積極的に地方移住などにも対応が可能だろう。

 

今回はディファレンスメーカーという概念の説明をしたが、いかにディファレンスメーカーを活用していくかまた彼らにとって働きやすい環境を作るかということが企業の生産性を上げることに重要な役割を果たすと考えている。

 

エリック・ガートン/マイケル・マンキンス著「TIME TALENT ENERGY」にはディファレンスメーカを見つけ出す方法なども同著に記載がされています。また、企業の生産性を飛躍的に上げるための要素をTime時間」「Talent人材」「Energy意欲」とし、その活用方法などを具体的に説明した内容である。

私が今まで生産性に関する書籍で読んだ数十冊の中でも異色の内容で視点も斬新なとても興味深い一冊だと思っている。

いずれあらためてこの本に触れる機会を設けたいと考えている。

興味を持たれた際はぜひご一読いただければと思っている。

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