旅先への長期滞在による効用

リモートワークによるワーケーションが広く普及して旅先での長期滞在が可能になるとどういった効用が実現できるかを考えてみたい。

2019年の平均宿泊日数は2.3日なので、長期滞在の定義を仮に10日以上の宿泊とした場合4倍以上となる。長期滞在の日数区分によって具体的にどんなことが可能になるかいくつかの例を考えてみたい。

 

10日以上あれば海外を視野に入れたいところだが、ワーケーションという条件で現段階では国内限定で考える。

  • 10日前後
  • 10-15日
  • 16日-30日
  • 1ヶ月以上

10日前後

京都や北海道など多くの人が訪れる観光地や有名ではない場所への訪問/滞在

アクセスが良くないような場所へも余裕を持ってたどり着くことができるために可能になる。例えば、交通手段が充実していない離島や秘湯などがある山間地などが対象に入る。

簡単なライセンスの取得

スキューバダイビングは平均4日程度で取得可能となっているので、現地までの往復移動も含めると10日あれば可能。

10-15日

移動をしながらのワーケーション

東北6県を一周を目的とした旅行を考えた場合、1県あたり2-3日を目安に滞在をする。土日や仕事の合間に移動や観光をし、各地の食べ物や文化に触れる。

一定の地域への長期滞在

移住や多拠点生活を検討する際の下見として、短期滞在では見えないことの発見を目的とする。

16日-30日

移動しながらのワーケーション

半月以上あれば、離島めぐりや西日本を車で移動しながらワーケーションが可能となる。夏休みにこどもと一緒に巡るといったことも実現できる。

合宿免許の取得

合宿免許はATで16日以上必要で3週間近く必要なのだが、学生時代に取得しなかった人はきっと実現したいと考えるだろう。筆者は25歳で転職する際に転職先に待ってもらって取得したが、運転免許証はやはり便利なのでできれば在職中でも取得できるのであればぜひしたいと思うことのひとつである。

1ヵ月以上

これは多拠点生活への入り口であり、地域の文化活動に参加も可能

 

また、地域など観光に来てもらう側にとって

・定番のスポットの次の候補として検討してもらえる

時間が限られていたらとりあえずの思考で定番スポットに誘導されてしまうのだが、時間にある程度余裕があれば訪問者の趣味趣向に合った体験を選択しやすくなる。

筆者はアメリカ大陸をSUV車でロスからニューヨークを9日間のスケジュールで横断したことがあり、ラスベガスやグランドキャニオン、マンハッタンなど定番スポットも周ったが、フランクロイド・ライト設計の落水荘(Walter falling)にも行った。

ペンシルベニア州の山の中にあるので、そこへ行く意思と時間が必要となる。

日本にも落水荘のような場所があるはずでワーケーションは時間の要素を解決する。

いずれ、もっと具体的に細分化して充実したワーケーションの提案の場を設けたいと考えている。

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