新しい技術や仕組みを導入する際に、そもその知識や経験がないために間違った考えによって否定されたり肯定できないケースが少なくない。
例えば、次の内容はライドシェアの大幅解禁のニュースに対してのドライバー側からのコメントの一部である。
良い客だったらいいですが、無理なことをいわれたり、暴言をはかれたりしたときに、普通の人が耐えれるか?方向が合っていても自分の思っている道と違っていたら大騒ぎされることが大半なので、その時の対処が、冷静に一般の人になかなかできないと思います。ライドシェアは実行するのでしょうから、かなりの、様々なトラブルが、出て来るのは、現役ドライバーからすると実行まえから確実に出て来るのは、間違いないと思います。
Uberをはじめとした海外で提供されているライドシェアサービスを何度か活用したことがある人にはこのコメントはライドシェアに対していくつか誤解していると気づくだろう。
例えばUberの場合、専用アプリから配車予約をする段階で
- 地図によって行き先を事前に決める
- 行き先によって運賃が確定する
- 運転手と客両方に評価制度がある
そのため、客をドライバーが目的地に運ぶことに関してのトラブルは極めて起こりにくい仕組みになっている。そのため、ドライバーの熟練度のハードルが下げられるのであり、また行動変容をもたらすDXの本質とも言えるのである。
以下の指摘はおそらくこういったサービスを実際に利用したことがないために起こる誤解であり、物事を進めて行くためのストッパーになりがちである。
良い客だったらいいですが、無理なことをいわれたり、暴言をはかれたりしたときに、普通の人が耐えれるか?方向が合っていても自分の思っている道と違っていたら大騒ぎされることが大半なので、その時の対処が、冷静に一般の人になかなかできないと思います。
実際、日本人が海外に行った時に言葉の壁もあるが、そもそも土地勘がないため正しく目的地を伝えるのは難しい。同じことがインバウンドにも当てはまり、インバウンドを増やす目的にはかなり親和性が高いのがライドシェアである。
もちろん、問題点自体はあり、それを解決して制度化する必要はあるが、そもそも間違った認識が加わることで問題が複雑になることを避けるべきと筆者の意見を捉えてほしい。
筆者は海外や国内への旅行に出かけることの生産性向上の側面は、イノベーションのヒントになる重要なポイントとなる、よその国や地域がどれだけ進んでいるのか、あるいはどれだけ不便であるのかを知ることにあると考える。
議員など公務員の視察はそれを目的としている部分もあり、今後も必要なことであると思っているが、議員の視察で行える行動範囲ではイノベーションにつながるようなポイントに触れにくいと考えられる。
そのため、もっと一般のビジネスマンによる旅行の機会を増やせるようになると、生産性向上につながっていくと筆者は考えている。