3. 日本に帰って対応の試行錯誤をする
日本に帰国後、しばらくメールで連絡が来るものと勝手に考えて、しばらく待っていたが何も音沙汰がなく違反切符に記されている期限1週間前になっていた。
ちなみに、そのまま放っておくと、アメリカへの入国禁止になるらしい。
その間、筆者もWEBで同様の事例を調べるなどしていたが具体的に何をすれば良いのかがわからないままだった。
期限も迫っていたので、以前アメリカ在住の友人に弁護士に依頼した方がいいというアドバイスを思い出し、WEBで該当しそうなサービスをいくつか見つけ、依頼用のフォームに状況の説明等を記入した。
しかし、2日待っても返信が来ないままであったのと、別のサイトで事実は知らないが数十万円費用がかかるようなことも目にしたため、とりあえず自分で対応することに決めた。
まずは、違反切符に記載されている管轄部署のWEBサイトを調べて、電話をかけてみた。
いくつかの電話番号にかけて、やっと電話口に出たのは、気だるそうな男性がであった。
事情を説明して、どうしたらいいかわからず困っていることを伝えると、
「部署が違うから、該当部署にかけ直してくれ。」
という趣旨の説明を受け、電話番号を確認してからそこにかけ直すことにした。
アメリカの営業時間は日本では深夜で電話の音声も良くないので、これだけでもひと苦労であった。
翌日該当部署に連絡すると、女性が電話口に出た。
前日と同じように支払い期限も迫っているし、どうしたら良いかわからないから困っていることを伝えると、その女性は筆者の慌てた様がおかしかったのか、電話口で明るく笑いながら
「違反切符の画像をメールで送信すれば処理する。」
と言った。
アメリカの違反切符には、NOT GUILTYという嘆願ができるシステムがあり、自分に非がないという主張ができるため、罰金を支払うにはGUILTYのサインをしてまずは罰金を支払う意思を伝えるプロセスがある。
尚、NOT GUILTYの嘆願をすると、裁判所に出廷して説明することになるようだ。同様にスピード違反で捕まえた警察官も出廷をしなければならないので、来ない時には無罪になることもあるらしい。そのため、アメリカ在住の人はNOT GUILTYの嘆願をするケースもよくあるようだ。
4. 罰金の支払い方法が判明、罰金を支払う
メールで違反切符にGUILTYでサインをして送付をした数日後、罰金の支払い先が記されたメールを受信した。
- 罰金自体 $200
- 手数料 $93
WEBサイトからクレジットカードで決済が可能ということであったが、当のWEBサイト自体に入ることができない。
理由はわからないが、海外からのアクセスをブロックされていた。
そこで、VPNを利用してアメリカのサーバ経由でアクセスを試みると、うまく接続ができ、決済もうまくいった。
しかし、それだけで終わりではなかった。
アセスメントという日本でいうところの違反者講習のような制度があり、そこに参加する代わりに、$300の支払請求書が送られてきた。
弁護士に依頼するよりおそらく相当費用を抑えられたとは思うが、総額$600以上支払いをした。
今回は自分で全て対応したことはいい経験になったと思うことにした。
何より、罰金の支払いをするまでの手続きや支払いそのものが面倒なので、アメリカおよび海外ではスピード違反で捕まらないよう教訓となった。
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