LUUPの入会方法
電動キックボードシェア/シェアサイクルのLUUPに入会して使ってみた。
入会はスマートフォンのアプリ経由で普通自動車運転免許証があれば可能で、支払いはクレジットカード情報の登録により完了。
交通ルールのテストを10問程度受ければすぐに使えるようになる。
料金は2024年3月現在で通常料金とサブスクプラン及び時間パスがある。
通常料金
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- ライド基本料金:50円(税込)
- 時間料金:1分ごとに15円(税込)
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サブスクブラン
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- 月額基本料金:980円(税込)
- 時間料金:30分/200円(税込)
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その他時間パス
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- 3時間パス:980円(税込)
- 12時間パス:2480円(税込)
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利用方法
実際に利用する際は、スマートフォンのアプリでポートと呼ばれるLUUPの機体の貸出し場と利用する機体のユニークコードを指定する。
機体にあるQRコードを読み込むと返却予定のポートを指定し、利用がスタートする。返却用のポートは返却スペースがあれば常に変更可能なので行き先が決まっていない場合もとりあえず借りたポートに設定しておけばいい。
電動式なのでバッテリーの残量も注意が必要だが、おそらくフル充電で2時間くらい走行できるのではないだろうか。
車道を走行することになるが、最高速度は20km/hなのとバックミラーがないので後ろから来る車には十分注意が必要と感じた。
返却はどこのポートでもよく、駐輪スペースに収めて利用終了時にキックボードが駐輪されている写真をアプリ経由で送信して完了。
筆者の感じた利便性と課題
筆者はLUUPのキックボードを利用して、同日に上野と谷根千、木場の東京都現代美術館を回ってみて感じた利便性と課題
利便性
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- 東京にはすでにポートがたくさんあるためおおよその場所で利用/返却が可能
- 例えば谷根千のように到着するのに小回りが必要な場所にも行ける
- 1分単位あるいはサブスクで30分単位で借りることができる
- 料金が比較的安価
- 平坦な道で時速20Km以上出せないので自損事故は起きにくい
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課題
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- バックミラーがない(Web上ではミラー付きのものがあるが実際には見ていない)ので後方が死角にり後続車両との安全性が保てない
- 東京のような交通量のある場所ではある程度の危険性がある
- 1回の充電あたりの航続距離があまり長くない
- ポート以外の場所で降りることは盗難等を考えると難しい
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キックボードシェアの可能性
とはいえ、筆者は電動キックボードそのものはとても便利なので、都市部限定であれば個人用の電動キックボードが欲しいとも思っている。もし個人用の電動キックボードが普及すると、むしろ駐輪場のシェアサービスとのハイブリッド型が理想的なのかとも思う。
ワルシャワの中心地:電動キックボードのスペースがある駐輪場 左側に写っているのが自転車専用レーン
ちなみに、2023年にポーランドのワルシャワに行った時には電動キックボードがいたるところにありそこで初めて知ったので、筆者にとってサービスの認識の順番はワルシャワが先であった。
ポーランドは自転車専用のレーンが歩道と車道の間にあってと完全分けられていて、そこではおそらく普通に30km/hくらいのスピードで飛ばしていた。筆者も気が付かずに自転車レーンに入っていて警笛何度か鳴らされたのだが、自転車側からみると自動車と切り離されているので安全性は高い。
その自転車専用レーンを電動キックボードも走行できるため安全性は高いと思う。その点で、東京のように車道を走ること自体に危険性が高まると感じている。
地方観光地での活用
先ほど述べたように、車道を走行せざるを得ないことから、交通量の多い日本の都市部は課題が残ると考えられる。
一方、地方の観光地などは比較的交通量も少ないし、交通手段が限られているため、かなり有効活用ができるのではないかと思われる。
筆者は離島によく行くが、現状はまずレンタカーを借りないと活動の幅がかなり狭まるので必須である。しかし、自動車を借りるまでもないような気軽な移動には観光客も重宝するのではないだろうか。
例えば、西表島などは、天然記念物のイリオモテヤマネコに衝突する事故の危険性があるので自動車の運転は気を使うのであるが、電動キックボードであれば事故になる可能性は低いと考えられる。
地方だとポートや機体数の集積の利益が得にくいので、地方の自治体は観光を推進するためのインフラとして検討してみてはいかがだろうか。
2カ月程度利用した段階では東京での行動範囲は広がる。おそらく、自転車を所有しているのと同じ程度まで広げられると感じている。自転車の場合は駐輪場が必要で、LUUPは同様にポートが必要となるが、ポートは正式な駐機場なのでアプリの地図上で確認できるのは安全性が高い。